現在位置:天気・災害トップ > 熱中症情報 > 曇りの日も危険 日差しがなくても対策を

ここから本文です

2024年の熱中症情報の提供は終了しました

曇りの日も危険
日差しがなくても対策を

熱中症になりやすい天気

熱中症コラム

熱中症に注意が必要なのは、晴れて暑い日だけではありません。
暑さをもたらす一番の原因は日差しですが、熱中症を引き起こす原因は日差しと湿度。
ただ暑い日よりも、湿度が高く蒸し暑い日の方がより熱中症になりやすくなります。
高温多湿の日は日差しがなくても熱中症の危険度が高くなりますので、曇り空の日でも注意が必要です。

本来、人間は暑くなると汗をかき、その汗が蒸発することで体温を下げています。
たとえば、体重70キロの人は100ミリリットルの汗をかいた場合、そのすべてが皮膚表面で蒸発すれば、体温は約1℃下げることが可能です。
それが、湿度が高い日になると、汗が蒸発しにくくなるため、体温を下げることができなくなります。
そうなってしまうと、身体にこもった熱を逃がすことができず、熱中症になりやすくなるわけです。

日差しがなくても熱中症への対策を日差しがなくても熱中症への対策を

太陽が隠れていると、それほど暑さを感じない気がしますが、実際は身体に熱がこもりっぱなしになっている可能性も。
気温、湿度ともに高い蒸し暑い日は、日差しがなくても、熱中症への対策が必要です。

多胡 安那(株式会社ウェザーマップ)
多胡 安那株式会社ウェザーマップ
気象予報士・熱中症予防管理者(指導員)

コラムを共有する

全国の熱中症情報