熱中症の危険信号
病院に搬送する目安は?
医療機関の受診が必要なタイミング
熱中症コラム
熱中症になってしまった、もしくはそれが疑われる場合には、症状に合わせて適切な対処をする必要があります。
軽症のうちは水分補給や涼しい所に身を置くことで改善されますが、症状によっては、ただちに医療機関に搬送しなければなりません。
熱中症は状況によっては急速に進行してしまうおそれがあり、気づかぬうちに重症化し、最悪のケースは死にいたります。
令和5年(2023年)5月〜9月に全国で熱中症によって救急搬送された人数は、累計で91,467人。死亡者数は107人でした。
では、どの段階になったら、医療機関に搬送しなければならないのか。
応急処置をしても改善がみられない場合、医療機関に搬送するかどうか迷ったときは、
- 1意識があるかどうか
- 2自力で水分補給ができるかどうか
が判断材料となります。
自力で水分補給ができない状況になると、点滴での補給をする必要があるため、医療機関の診断が必要になってきます。
すでに意識がない、呼びかけても反応がおかしい、自分で水を飲めない状況になっていたら危険信号。すぐに病院に搬送しましょう。
![熱中症の危険信号を確認](https://s.yimg.jp/images/weather/pc/v2/img/heatstroke/column/article07_image_01.jpg)
参考:令和5年(5月から9月)の熱中症による救急搬送状況(消防庁)
![多胡 安那(株式会社ウェザーマップ)](https://s.yimg.jp/images/weather/pc/v2/img/heatstroke/column/editor_tagoanna.png)
- 多胡 安那株式会社ウェザーマップ
- 気象予報士・熱中症予防管理者(指導員)
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