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大雪 たいせつ

二十四節気 - 12月7日ごろ

二十四節気の「大雪(たいせつ)」は、冷たい風が吹き、本格的な冬の到来を感じるころです。山の高い所は雪に覆われ、北国では平野にも雪が積もりはじめます。

◇季節との関わり
積雪が多い北陸地方や東北地方などでは、11月から12月にかけて「雪吊り」の作業が行われます。雪吊りとは、庭園などの樹木(主に松の木)の枝が雪の重みで折れてしまわないように、縄や針金で支える工夫です。

幹のそばに立てた柱の先端から枝に向けて放射状に縄が張られ、きれいな円錐形を描いて冬の庭園を彩ります。金沢の兼六園でも園内の多くの木に見事な雪吊りが施され、ニュース番組や新聞記事の写真などで冬の風物詩としてしばしば紹介されます。

兼六園の雪吊り

大雪のころにあたる12月13日は、「正月事始め(しょうがつことはじめ)」といって、新年の準備を始めるのに良い日とされています。この日には、正月飾りに使う松を山へ取りに行く「松迎え」、煤(すす)がたまった家中の汚れを払い落とす「煤払い」といった行事が行われてきました。

現代では、自分で松を切り出したり、煤を払ったりする機会は少なくなりましたが、お正月飾りを購入する、大掃除をするといった年末の過ごし方は、正月事始めの行事の名残ともいえるでしょう。

◇旬の食べ物
冬の味覚の代表格に牡蠣(かき)があります。日本で広く食べられている真牡蠣(まがき)は、春に産卵期を迎え、その前の秋から冬にかけて栄養を身に蓄えるため、濃厚な味わいになります。

欧米には「Rのつかない月には牡蠣を食べるな」ということわざがあります。英語でRのつかない月とは、May(5月)からAugust(8月)までの4カ月のことです。産卵期に当たるこの時期は牡蠣の味が落ち、夏場は食中毒のリスクが高まるためです。
近年では養殖や流通の技術が進み、夏でも安心して牡蠣を味わえるようになりました。とはいえ、やはり身が締まり旨みが増す冬こそ、牡蠣の季節といえるでしょう。

牡蠣の土手鍋

牡蠣の養殖が盛んな広島県には、「牡蠣の土手鍋」という郷土料理があります。土鍋の縁に味噌を塗りつけて、牡蠣や野菜などの具材を入れて煮込みます。食べるときには、味噌でできた「土手」を少しずつ崩しながら、好みの味になるように調節できるのが特徴です。

寒さの深まる季節、牡蠣と味噌の旨味が溶け合う鍋料理で、身も心も温まってみてはいかがでしょうか。

  

季節を表す「二十四節気」

二十四節気は1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、さらにそれぞれを6つに分けたものです。立春、春分、夏至など、季節の移り変わりを表す言葉として用いられています。

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