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霜降 そうこう

二十四節気 - 10月23日ごろ

二十四節気の「霜降(そうこう)」は、その名の通り「霜が降り始めるころ」という意味で、北国では初霜の便りも届く頃です。朝晩はぐっと冷え込む日も増え、冬の入り口に差し掛かっていることを感じさせます。

◇気候の特徴
霜降の時期は、寒暖の差が大きくなるため、体調管理が重要です。特に朝晩の冷え込みに備えて、上着や暖房器具などの準備を進めておくと安心です。また、乾燥しやすい季節なので加湿器を使うなど、肌の保湿ケアを心がけましょう。

◇保存食の知恵
霜降の時期は、冬に備えて保存食を作り始めるタイミングでもあります。古くから日本の家庭では、収穫した野菜や果物を漬物や干し野菜に加工し、冬の間の貴重な食料として備蓄してきました。
例えば、大根を干して作る切り干し大根や、白菜を使った漬物などの保存食は、栄養を保ったまま長期間保存できるだけでなく、風味が増すことでも知られています。うまみがぎゅっと詰まった干し野菜や漬物は、手間はかかりますが、季節の恵みを長く楽しむ方法でもあります。

◇季語としての「霜」
俳句の世界では、「霜」は冬を表す季語とされています。地面や草木に降りる白い霜の情景からは、冷たさや静けさが感じられ、季節が冬へと移り変わっていく気配を描く言葉でもあります。

「霜降(そうこう)」という言葉は俳句の季語としてはあまり使われませんが、「霜」や「霜柱」「霜の声」「霜の花」といった関連語は、晩秋や初冬の風景を詩的に切り取る言葉として広く親しまれています。
例えば、「霜の声」は霜が降りる頃の澄んだ空気、草の上を踏みしめる音などをとらえた詩的表現です。「霜の花」は、霜が草木や地面に生み出す結晶が、まるで花のように見えることから名づけられました。

◇旬の食べ物
一方で、霜は作物にとって脅威となることがあります。「霜害」といって、地表の気温が氷点下まで下がると、植物の細胞が壊れダメージを受けてしまうことがあるためです。実際には、霜そのものよりも、地表近くの気温が氷点下まで下がり、植物の細胞内の水分が凍って細胞が壊れることが、霜害の主な原因とされています。

ですが、すべての野菜が霜に弱いわけではありません。 たとえば小松菜やほうれん草などの葉物野菜は、霜に当たることでかえって甘みが増すといわれています。これらの野菜には、気温が下がると細胞内の水分を減らし、糖分の濃度を高める仕組みがあります。そして糖分の多い液体は0℃以下でも凍りにくいため、細胞が壊れず作物が傷まないのです。

特に小松菜は寒さに強く、霜に触れることで苦味がやわらぎ、葉もやわらかくなって、風味がさらに豊かになるといわれています。また、この時期の小松菜は栄養価も高く、ビタミンやミネラルが豊富です。
甘みを増した小松菜を、おひたしや炒めもの、おみそ汁など、さまざまな料理で楽しんでみてはいかがでしょうか。

  

季節を表す「二十四節気」

二十四節気は1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、さらにそれぞれを6つに分けたものです。立春、春分、夏至など、季節の移り変わりを表す言葉として用いられています。

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