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「朝焼けは雨、夕焼けは晴れ」は本当?
天気の知識
よく言われる天気についてのことわざに「朝焼けは雨、夕焼けは晴れ」というものがあります。これは観天望気(かんてんぼうき)のひとつで天気がどう変わっていくかを直感的に理解する指針になります。
日本上空では、西から東へ流れる偏西風が吹いています。高気圧や低気圧は西から東に運ばれ、それに伴って天気が変わりやすくなります。したがって、このことわざがあてはまりやすいのは低気圧と高気圧が交互にやってくる春と秋です。
まず朝焼けについて考えてみます。朝焼けが見える時、日が昇る方角の東の空は晴れて、あまり雲がない状態です。晴れをもたらす高気圧が東へ離れてしまい、その代わりに低気圧が近づいて、西から天気が崩れやすい条件が整っていると言えます。
一方で、夕焼けが見える時は、日が沈む西の空が晴れていて、高気圧が西から近づいており、すっきりと晴れる可能性が高いと言えます。
このように、日本の気候と天気の変化についての昔ながらの知恵が詰まったことわざを知ることで、毎日の天気予報をさらに楽しむことができるかもしれませんね。