お天気コラム>3分で分かる「西高東低の気圧配置」
3分で分かる「西高東低の気圧配置」
冬によく聞く天気の仕組み
天気の知識
テレビの解説などで耳にする「西高東低」は、日本で一番知られている気圧配置の名前かもしれません。その名の通り、日本から見て西に高気圧、東に低気圧がある状態のことです。日本海側は雨や雪になり、太平洋側は晴れとなることが多いです。冬によく現れるので、冬型の気圧配置とも呼ばれます。
西高東低の気圧配置になると、日本付近では北寄りの季節風が吹き、ユーラシア大陸(シベリア)からの乾燥した冷たい風が、日本海に吹き込みます。この季節風は相対的に暖かい日本海から水蒸気や熱をもらい、次第に雲が発達します。この雲が季節風とともに流れ込み、日本海側の各地に雪を降らせます。
季節風はその後、日本列島の中央部にある山脈を越え、乾燥した風となって太平洋側に吹き付けます。しかし、非常に発達した雪雲は、山脈の低いところから太平洋側に流れることがあります。太平洋側を走る東海道新幹線などにも影響することがあるので、「自分は太平洋側にいるから大丈夫」と油断せず、最新の気象情報をチェックしましょう。