お天気コラム>いくつ知ってる? 雪の名前
「淡雪」「風花」はどんな雪?
天気の知識
冬から春にかけて、空から降ってくる氷の結晶は一般的に「雪」と呼ばれます。また、日本では昔から季節や雪の状態によって、雪をさまざまな名前で呼んできました。ここではその一部をご紹介します。
「粉雪」は、寒くて乾燥した日に降る細かい雪のこと。谷崎潤一郎の小説で名高い「細雪(ささめゆき)」も同様に細かい雪を指しますが、より文学的な表現として使われます。一方、気温が高めの日に降る大きめの湿った雪は「ぼたん雪」と呼ばれます。これは、雪片を牡丹(ぼたん)の花びらに見立てたことから名付けられました。上から「ぼたっ」と降る重い雪なので語感にも合いますね。
「風花(かざはな)」は、晴れた日に舞うようにちらつく雪です。雪国の上空から風に流されて、晴れている地域まで飛んで来ることもあります。雪国の上空から風に流されて、晴れている地域まで飛んで来ることもあります。灰のようにゆっくりと舞いながら降ってくる雪は「灰雪(はいゆき)」と呼ばれることがあります。
ヒット曲のタイトルにもなった「なごり雪」は「春になっても消えずに残っている雪」と「春に降る雪」の意味で使われます。また、春に降ってすぐ融けてしまう雪は「淡雪(あわゆき)」と呼ばれます。
他にも、「綿雪」「ざらめ雪」などいろいろな雪の名前がありますので、ぜひ探してみてください。