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台風の大きさと強さ
天気の知識
気象庁は台風の力を示す目安として、台風の「大きさ」と「強さ」 を表現します。 「大きさ」は強風域(風速15m/s以上の風が吹いているか、吹く可能性がある範囲)の半径で、 「強さ」は最大風速で区分しています。
予報円の大きさは勢力を表さない 台風が発生すると、気象庁は今後5日間の進路予想を「台風経路図」として発表します。台風経路図では、現在の台風の位置と、未来の台風の予想される位置を円形(予報円)で表現します。
経路図で黄色い円形で描かれているのが強風域で、この円形の大きさが現在の台風の「大きさ」を表します。 予報円は「台風の中心が入る確率が70%となる範囲」を表すものです。未来になるほど予想がぶれる範囲が大きくなるため、予報円も大きくなります。
ですので、「予報円が大きい」ことは、その時間帯における台風の位置の予想を絞り込めていない(不確実性が大きい)ことを表していると言えそうです。予報円の大きさは、台風の大きさや強さとは関係ありません。
予報円を囲むように描かれている赤い線が「暴風警戒域」です。台風の中心が予報円内に進んだ場合に「5日先までに暴風域に入るおそれのある範囲」全体を表していますので、もしお住まいの地域が赤い線の内側に入っているようでしたら、台風への備えを考えた方がよいでしょう。
出典:気象庁「台風情報の種類と表現方法」