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季節を彩るさまざまな「梅雨」

天気の知識
「菜種梅雨」「走り梅雨」「山茶花梅雨」など、「梅雨」という言葉がつく雨は、一年を通していくつもあります。どれも本来の梅雨(6月ごろの長雨)とは違う時期の雨を指し、その時々の気候や自然の変化から名づけられてきました。
今回は、そんな「〇〇梅雨」の種類をいくつかご紹介します。
◇菜種梅雨(なたねづゆ)
3月下旬から4月上旬、菜の花が咲くころにしとしとと降る雨。
春先の寒暖差によって前線が停滞し、曇りや雨の日が続きます。畑の菜の花を潤す恵みの雨とされ、冷たい雨の合間にはやわらかな春の日差しがのぞくこともあります。

◇走り梅雨(はしりづゆ)
5月中旬から下旬ごろに見られる、梅雨入り前の雨。
本格的な梅雨の「走り」という意味で、湿度が高くムシムシした日が増えてきます。梅雨前線の北上が影響しているため、梅雨入りのサインとして知られています。
◇卯の花梅雨(うのはなづゆ)
5月下旬から6月初旬にかけて咲く卯の花(ウツギ)のころに降る雨。
梅雨入りの前触れとして降る「走り梅雨」とほぼ同じ時期で、初夏の訪れを静かに告げる雨です。
◇戻り梅雨(もどりづゆ)
7月中旬から下旬にかけて、梅雨明けしたあとに再び雨が続く現象。
太平洋高気圧の勢力が一時的に弱まり、北上していた梅雨前線が再び停滞することで起こります。この雨が過ぎると本格的な夏がやってきます。
◇すすき梅雨(すすきづゆ)
9月中旬ごろ、台風や秋雨前線の影響で長く降り続く、いわゆる秋の長雨のこと。
すすきの穂が出る時期に当たることからこの名で呼ばれています。この雨が降るころ、涼しい風とともに季節が秋へと移り変わります。

◇山茶花梅雨(さざんかづゆ)
晩秋から初冬にかけて低気圧と高気圧が交互に通過するため続く冷たい雨のこと。11月下旬から12月中旬ごろ、山茶花の花が咲く時期にあたることから名づけられました。
日本では、季節の移ろいを雨の名前で表してきました。空模様の変化を感じながら、雨の日も少しだけ前向きに過ごしたいですね。


