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黄砂とPM2.5の違い

天気の知識
春先になると「黄砂」や「PM2.5」という言葉を耳にすることが増えます。どちらも空気中に飛散する微粒子ですが、発生の仕組みや性質はまったく違います。ここでは、それぞれの特徴と違いを紹介します。
◇黄砂
黄砂は、中国内陸部のタクラマカン砂漠やゴビ砂漠などで舞い上がった砂ぼこりが、偏西風に乗って日本に飛んできたものです。日本へ飛来する黄砂の粒子の大きさは4マイクロメートル前後のものが多く、PM2.5に比べると比較的大きいため空がかすむこともあります。
※環境省「黄砂」特設ページ
例年3月から5月ごろにかけて発生することが多く、西日本を中心に全国で観測されます。特に九州や本州の日本海側では、視界が悪くなったり、洗濯物や車に砂が積もったりすることもあります。
◇PM2.5
PM2.5は、自動車の排気ガスや工場の煙、暖房や火力発電など、人の活動によって生じる人工的な微粒子です。直径は2.5マイクロメートル以下で、実際には1マイクロメートル前後の非常に細かい粒子(髪の毛の太さの1/30程度)が多いといわれています。そのため、肺の奥深くまで入りやすく、呼吸器系や循環器系への影響が心配されています。
※環境省「PM2.5について」
発生は年間を通して見られますが、冬から春にかけて特に多くなります。日本国内の排出に加え、中国や韓国などから風に乗って流れ込む「越境汚染」の影響を受けることもあります。西日本で多く観測されますが、気圧配置によっては関東や東北地方まで広がることもあります。
※1マイクロメートルは1mmの1000分の1

春は黄砂とPM2.5の両方が飛びやすい季節で、気象条件によっては混ざり合って観測されることもあります。予測情報をチェックし、洗濯物を室内干しにする、外出時はマスクを活用するなど、上手に対策しましょう。
また、Yahoo!天気アプリでは花粉・黄砂・PM2.5情報など、季節ごとの天気情報もチェックできます。あわせてチェックしてみてください。


